トロントでワーホリ中のarcherです。
カナダでの滞在を延長する手段としてROワーホリ(セカンドワーホリ)というものがあるのをご存知でしょうか?
トロントの魅力にハマってしまった僕は通常のワーホリ期間の1年が短いと感じていました。そこでなんとか安く滞在を延長できないかと考えていた時にこの方法に出会いました。
先日ROワーホリビザの申請が無事に完了し現在持っているビザを切り替えるだけになりました。このブログではROワーホリについての紹介と僕がSWAPを通してROワーホリビザを申し込んだ経緯を紹介します。
後編のブログでは実際に僕が申請した方法をもとにどのようにビザを取得するかを解説します。

日系のエージェントを通すと$5000から$6000掛かるところを約$1600まで抑えてビザを取得する事ができました!
こんな人に読んでほしい
- 30歳以上またはカナダでのワーホリを経験済みだけどカナダのワーホリに行きたい人
- カナダにワーホリで来ているけど働けるビザで1年間延長したい人
- ROワーホリを検討しているけど料金が高いので躊躇している人
- SWAP RO nominationのビザ取得手順を詳しく知りたい人
僕はエージェントではありません。なるべく正しい情報を載せるように心がけていますが誤りや変更がある可能性があるので最新情報をエージェントに必ず確認を取ってください。また、一度通常のワーホリビザ取得を経験している僕の目線で書かれているので申請方法については一部割愛している部分があります。
ROワーホリについて

ROワーホリとは
ROワーホリとは認可された機関を通して申請するワーキングホリデーのことです。ROはRecognized Organization(認可された機関)の略です。
ROワーホリは通常のワーホリとできることは全く同じです。6ヶ月以下の就学、オープンワークパーミットによる最大1年間の就労が可能です。2回目のワーホリに使われることが多くあるのでセカンドワーホリとも呼ばれています。
ROワーホリは通常のワーホリと違って1年間の定員が明確に決まっているわけではありません。毎年各Recognized Organizationに一定数のスポットが与えられて、それをRecognized Organizationが候補者に配る形でビザを発給されます。
ROワーホリはRecognized Organizationから紹介されないと申請できないビザなのでエージェントを必ず通す必要があります。日系エージェントの場合は$5000から$6000のプログラム費用が必要です。
僕が今回スポットを貰ったのはカナダのSWAPというエージェントでプログラム費用は$1200(税別)でした。
Recognized Organization一覧
現在ROワーホリビザを取得できるRecognized Organizationは以下の5つです。
- GO International
- A-Way to Work/International Rural Exchange Canada Inc.
- Memorial University of Newfoundland (MUN)
- Stepwest
- SWAP Working Holidays
Recognized Organizationのリストはこちらから。
Work and travel in Canada using a recognized organization
ROワーホリの条件
ROワーホリの条件は基本的に通常のワーホリと同じです。
通常のワーホリと違うROワーホリの特徴は以下の通りです。
- 18歳から35歳までが参加可能
- 過去にワーキングホリデーまたはROワーホリに参加した人でも参加可能
- 申請にRecognized Organizationからの推薦レターが必要
カナダ内にいる人は基本的にビザの有効期限が4ヶ月以上残っている必要があります。
ROワーホリビザの気になるQ&A
実際に僕がSWAPに問い合わせた質問の回答をもとに多くの人が気になりそうな疑問をまとめました。
Q. 今ワーホリでカナダにいるけどカナダにいながらROワーホリに申し込めるの?
A. 申し込めます。全く問題ありません。

Q. スポットが貰えたらビザがもらえることは確定なの?
A. スポットが貰える=ビザが貰える
というわけではありません。少なからずビザが却下される可能性はありますが、スポットを貰えたらビザの申請ができることは確定です。

Q. どうやってビザの更新をすればいいの?
A. カナダ国内にいる場合一度国境へ行ってビザを更新する必要があります。一度国外に出た場合はPOEを持って入国するだけです。

Q. ビザが却下される可能性はどのくらいあるの?却下されたら返金はあるの?
A. よほどの理由(犯罪歴があるなど)がない限りビザの申請が却下されることは考えにくいです。万が一ビザが却下されたときは返金に応じます。

Q. SWAPのROワーホリはいつから募集を開始しているの?
A. SWAPでは毎年12月ごろから翌年のROワーホリのスポットの為のWaitlist登録が始まります。スポットの割り当てと申請が始まるのは1月中です。

Q. スポットが貰えてからビザの準備が整うまでどれくらい掛かるの?
A. その人の必要提出書類や時期によって変わってきますが、ビザの準備ができるまでに大体3ヶ月掛かることをイメージして申請するように勧めています。

SWAPでROワーホリビザを取得した理由

滞在延長までの流れ
僕は2022年12月初めにカナダのトロントにワーキングホリデーで渡航しました。滞在期間が7ヶ月を過ぎたところで渡航から1年経った後の生活に関して真剣に考え始めました。
イギリスやオランダでワーキングホリデーをすることも考えていましたが個人的にトロントが大好きだったのと、まだまだやりたい事がたくさんあったのでカナダに残ることを決めました。
そこで僕に与えられた選択肢は「LMIAを使用してWork Permitを取得する方法」と「ROワーホリビザを取得する方法」でした。
LMIAを使用する方法も考えましたが以下の理由で諦めることにしました。
- ロイヤー(エージェント)を介す必要があるため最低で数千$の費用が必要
- 手続きにかなり複雑で時間が掛かる、却下される可能性がある
- 永住権を目指している訳ではないので勿体無い
- LMIAで取得したWork Permitはオープンワークパーミットではない為仕事を掛け持ちしたり転職したりする事ができない
そこで通常のワーホリビザが切れてから雇用主に数ヶ月待ってもらい、2024年のROワーホリビザをSWAPで取得することを検討しました。
そんな矢先に2023年のSWAPのROワーホリのスポットが予期していない増枠によって貰えたのです。
スポットが貰えた3ヶ月前にもROワーホリについて検討していた時期がありその時になんとなくWaitlistに登録しておいた事が功を奏しました。

インターネット上にほぼ情報のないビザの取得方法だったので不安はありましたが思い切って申し込みをして本当に良かったと思っています。
補足
日系のエージェントのROワーホリの申請料金が$5000から$6000とべらぼうに高い理由は主に2つあります。
一つ目は日系エージェントはRecognized Organizationではない為、Recognized Organizationであるカナダのエージェントからスポットを一度受け取ってそれを候補者に分配しています。一つのビザを取るために2つのエージェントが間に入っているのです。そのため仲介手数料も2社分掛かり申請費が高くなります。
二つ目は、シンプルに人気だからです。ワーホリの参加履歴が問われない且つ35歳まで参加できるROワーホリはすぐにスポットが埋まるので値段が多少高くてもビジネスが成立していると考えられます。
SWAPを選んだ理由
- SWAPという名前を知っていた
僕がカナダで働いているホステルでは「SWAP」というエージェントを通して予約してくるお客さんが何人かいます。そのおかげでSWAPという言葉に馴染みがあり信頼することにしました。もちろんRecognized Organizationなので政府公認だから信用できたというのもあります。
- プログラム費用が安い
SWAPのROワーホリのプログラム費用は$1200+税です。この値段はカナダ国内のRecognized Organizationの中でも最安でした。たった1年の延長の為に数千ドルを払うのは躊躇してしまいますが$1200なら挑戦してみるかという気になりました。
- ちょうどいい時期にスポットを貰えた
ROワーホリのスポットを貰ったのがビザの有効期限までちょうど5ヶ月ほどだったのでタイミングとしては完璧でした。通常のワーホリ期間中にROワーホリビザを取得できればビザが切れてしまう心配もなくなるし、カナダ国外に長期間出る必要もありません。
- 手続きが簡単そうだった
担当者の話を聞いたり、インターネットの記事を読む限りROワーホリビザ取得の手続きは通常のワーホリと同じような手続きになることがわかりました。実際に申請はとても簡単でした。
SWAP経由の申し込みだと指示が全て英語なので英語をある程度理解する必要がありますが、基本的に手順に従って作業をするだけです。
また、SWAPは問い合わせに素早く丁寧に答えてくれたので安心して申し込む事ができました。
まとめ
- ROワーホリとは1度カナダのワーホリを経験している人や35歳以下の人が応募可能なワーキングホリデー
- ROワーホリビザでカナダの滞在を延長すればオープンワークパーミットが1年貰えるので転職やダブルワークが可能
- 日系のエージェントを仲介すると$5000から$6000が掛かるが現地エージェントのSWAP経由で申し込めば約$1600に抑えられる