こんにちは。archerです。
iPhoneの写真フォルダを漁っていたら学生時代に教科書を電子化した時の写真が出てきました。
今回ははその時の写真と共に本や教科書の電子化のメリットや方法を紹介していきたいと思います。
主に教科書の自炊を紹介しますが、書籍の電子化も手順は変わりません。
僕はこの方法を使って2年間教科書ノート無し生活を送りました!
僕がレンタル自炊をした理由
書籍の電子化のことをなぜか【自炊】と呼びます。このブログでも以下自炊を使います。
僕がミニマリストになりたての頃にまず行ったのが、家にあるありとあらゆる紙を電子化することでした。
書類はスマホでスキャンして保管し、思い出の雑誌などは必要な箇所だけ写真を撮って保存しました。しかし、教科書だけは自宅で電子化をする事が困難でした。学生だったので教科書を完全に手放すという選択肢はありませんでした。
そこで考えたのが、機材をレンタルして自宅で電子化を行う方法と教科書を業者に送って電子化してもらう自炊代行という方法の2択です。
僕はレンタルをして自宅で自炊をすることにしました。レンタルを選択した理由は3つです。
- 教科書の中には専門書も多くページ数が多かったので自炊代行だと料金が高くなる
- 知り合いに教科書を自炊をした人が居らず、いつ必要になるかわからないので手元に残しておきたい(自炊代行だと基本的に書籍は戻ってきません。)
- 自炊代行でOCR(文字認識)をすると別料金になる
以上の理由から自宅で自炊をすることに決めました。
レンタルした商品
自炊の大まかな流れは、
本を裁断(本の背と紙を分解)→スキャン
です。そのため、裁断機とスキャナの2つをレンタルする必要があります。
僕はRentio(レンティオ )という会社でレンタルをしました。
レンタルした商品は【電子書籍化用スキャナと本格裁断機のセット PK-513LNとFI-IX500Aのセット】というセット商品です。
当時(2018年4月)は3泊4日で8280円(税込)でレンタルすることができました。往復の送料は商品代金に含まれています。
このセットのスキャナ(FI-IX500A)の特徴は、
- 本の電子化に特化しており両面同時読み取りが可能
- 毎分25枚のスキャンをする事ができる
- OCR(文字認識)の機能付き
です。
裁断機(PK-513LN)は、一度に最大160枚の紙を裁断する事ができます。
どちらも当時の上位機種で人気が高かったのでこちらのセットにしました。
こちらのセットを自分で購入すると10万円以上します。ちなみにスキャナ(FI-IX500A)は2019年3月末で販売を終了しています。レンタルは可能です。
僕がレンタルしたセットはこちらからレンタルができます。
https://www.rentio.jp/products/fi-ix500a-set2
自炊の手順
では、実際の自炊の様子を当時の写真を元に紹介します。
大きな段ボールで到着しました。まずは本を裁断していきます。
こちらが届いた裁断機です。結構な重量と大きさだったのを覚えています。
カットするラインを赤いライトで表示する機能がついています。
まずは、本のカバーを外します。
ライトを参考にカットする場所を決定したら思いっきりバーを下ろします。結構な力が必要です。
このように本の背と本体の部分が分かれたら成功です。
160枚を超える本の場合は、あらかじめカッターで分割しておきましょう。
次にスキャンをします。
こちらが届いたスキャナーです。スキャンをする際にはパソコンが必要です。僕は無印Macbook12インチを使用しました。
パソコンに専用のソフトをインストールし、スキャナーとパソコンを接続してスキャンという流れです。
ソフトのインストール方法や、パソコンでの設定方法は付属の取扱説明書を読んでください。
こちらがスキャンをしている時の様子です。パソコンの画面にページが追加されているのが分かります。(背景のアメリカ国旗は気にしないでください...)
自炊をした感想
結論から言うと自炊をして良かったです。
僕が2年間紙の教科書を全く使わずに学生生活を送った中で感じたメリットとデメリットを紹介します。
メリット
登下校がスマートになる
自炊をしてからはiPadとApplePencilのみを持って登下校しました。全く邪魔にならないので最高でした。
ちなみにiPadはApplePencilに対応していればなんでも良いです。僕はセルラー版のiPadを使用していましたが、書類をクラウドに保存しないのであればWi-Fi版でも十分です。
いつでもどこでも勉強できる
自炊をすることにより教科書を持ち歩く必要がなくなります。iPad1台があればどんな授業変更にも対応できますし、急遽決まった放課後のマック勉強にも対応できます。クラウドに保存すればiPadがなくてもiPhoneやMacBookから教科書が見れます。
また、全教科の教科書を持ち歩いているので誰かが困っているときにサッと教科書を見せてあげる事ができます。
実際に僕がiPadで勉強していた時のスクリーンショットです。左に教科書やプリントを表示させて右でノートに書いていました。
使用していたノートアプリはこちら。
https://apps.apple.com/jp/app/goodnotes-5/id1444383602
コピーができる
OCR(文字認識)されたPDFで手元に残るので教科書の文章をコピーをする事ができます。コピー機能はテスト勉強や資料作成などで結構役立ちました。
デメリット
自炊に時間とお金が掛かる
全部自分でやったので寝る時間を除いて丸2日くらい掛かりました。最初に裁断をしてしまえばあとは自動でやってくれるのでそこまで苦ではなかったです。
お金は掛かりましたが当時は8000円くらいでできたので金銭的にもそこまで負担にならない範囲で自炊をする事ができました。
自炊代行だとレンタル以上にお金と時間が掛かります。
誰もやってない
今はどうか知りませんが当時はこんなことしてる人1人もいませんでした。
完全に少数派なので周りに変な目で見られたくない人には向いてないかもしれません。
大敵は先生
先生がなんと言うかは使ってみないと分かりません。先生に禁止されたらそこまでなので先生によっては紙の教科書を持参する必要があります。
僕の場合はiPadを完全に禁止する先生がいなかったのでラッキーでした。
プリントは持つ必要あり
提出用のプリントは捨てられないので持ち歩く必要があります。でも僕の学校はネット上にアップする課題もあったのでそこまでの数を持っていた覚えはありません。
プリントをため込むのは嫌いだったので返却されたプリントはスキャンして捨てていました。
教科書が変わると困る
僕は2年間同じ教科書だったので1度の自炊で澄みましたが、毎年変わると毎年自炊をする必要が出てきます。
まとめ
前例もあまり確認できない中で教科書を電子化するという暴挙に出た僕でしたが、我ながらいい選択肢だったと思います。後悔は全くありません。
ブログを書いていて意外にデメリットがたくさんあることに気が付きました。もしかしたら、自分の環境が恵まれていたのかもしれません。
もし自炊を考えている人がいたらレンタルを利用して賢く本の電子化に挑戦してみてください。