トロントでワーホリ中のarcherです。
カルガリーからトロントの飛行機でロストバゲージに遭いました。ロストバゲージとは飛行機の預け荷物が到着時に自分の元に返ってこないことです。
ロストバゲージが発生した後にロストバゲージによって発生した費用と紛失物の補償をめぐって約半年間航空会社とやりとりをしていました。今回はロストバゲージに対する自分の対処法と結末を残しておきます。
このブログはロストバゲージにあってしまった人と、ロストバゲージを予防する方法を知りたい人に向けて書いています。
ワーホリ1日目で食らったのでかなりしんどかったです...
利用したLCCと預けた荷物
利用したLCC
今回僕が利用した航空会社はカナダのカルガリーを拠点に運行する格安航空会社(LCC)のLynx Airです。
航空券の値段は7590円でした。とても安い。預け荷物は含まれていなかったので公式サイトから追加したところ約5600円でした。
航空券はTrip.comで予約しました。
預けた荷物
The North FaceのBC Duffel Mというダッフルバックを預けました。
ダッフルとしても使えるしリュックとしても使うことができるカバンですが、重量的に背負うのが大変だったのでキャリーに乗せていきました。
ロサンゼルス-カルガリーの便の荷物受け取りの時にはオーバーサイズ扱いにされ普通の荷物出口からは出てこずに焦りました。
ダッフルバックをキャスター付きで運べるので画期的ですが、キャスターを付けていったせいでロストバゲージになった可能性大なので変な形の荷物はやめた方がいいかもしれません。
ロストバゲージが発覚してから補償を受けるまで
2022年12月6日
最終目的地のトロントに着き、
やっとこれから新しい生活が始まるぞ〜
と意気込んでいました。
到着してから約30分後、自分の便の荷物が次々とベルトコンベアの上を回っていきますが自分の荷物は一向に出てきません。
1時間経っても出てこず、Lynx Airのスタッフに偶然出会うことができ荷物受け取り場をくまなく2人で捜索しました。
結局見つからず、荷物の写真と連絡先を渡して、
あったら連絡するね、でも明日の朝届くかもしれないから連絡ちょうだい
とよくわからないことを言われました。
空港でLynx Airのカスタマーサポートに電話して状況を伝え、後に荷物の部署から専用サイトを通じてクレーム報告フォームのようなものが送られてきました。
さらに、遅れた荷物のために購入したものは補償の対象になることを確認しました。英語での電話に慣れていない僕にも丁寧に対応してくれました。
機内持ち込みをした自分の手荷物の中には貴重品とパソコンとフライトに必要なものしか入っていませんでした。
その日から宿泊する場所がバックパッカーホステル(相部屋の格安ホテル)だったのと、翌日が面接の予定だったので自分の荷物がないとかなり困りました。
結局その日の夜は、歯ブラシ、下着、タオルなどを買いに行きました。
丸二日くらい風呂に入っていない状態プラス深夜便でほぼ寝ていない状態でよく頑張りました(泣)
航空会社によっては日用品セットを支給しているところもあるみたいですがLynx AirはLCCなので当然ありませんでした。
2022年12月7日
次の日、8時過ぎにLynxの空港スタッフに連絡しました。
あなたの荷物届いてるよ。私たち夕方しかいないから夕方取りにおいで。
と言われました。そっちから連絡してこいよと言いたいところですがそれは置いておいて午後の面接に間に合うように荷物が欲しかったので空港で待ってもらって急いでタクシーで荷物を受け取りに行きました。
おかえりーーーーー僕の荷物!!!!!!
しかし荷物を受け取った数分後異変に気がつきます。
外ポケットのが妙にスカスカだったのです。急いで確認するとそこに入れてあった色々なものがなくなっていました。
歯ブラシや髭剃り、スキンケア用品全てが入った無印の吊るせる収納ケース、カナダに行くために新調した無印のインナー2枚が無くなっていました。
一番ダメージがでかいのは収納ケースに入っていた歯の矯正のマウスピースです。大切な物は機内持ち込み荷物に入れるか鍵をしっかりする事が大切だと改めて学びました。
メイン気室はしっかりとロックしていましたが、外ポケットはロックをしていませんでした。これが一番大きなミスでした。
スタッフに聞いてみましたが、
私たちじゃ何もできないからサポートに電話してね
とのことでした。
後日、空港にいるスーパーバイザーに無くなった物の詳細と写真を送りましたが音沙汰はありません。
2022年12月11日
カスタマーサポートに荷物が見つかったことと、無くなっているものがあることを伝えました。
ロストバゲージのせいで購入しなければいけなかった物の領収書を取っておくようにということと、無くなった物を記入したフォームを送ってとのことでした。
無くなった物全ての特徴、購入場所、値段などを細かく記入して、ロストバゲージによる購入品の領収書とともに送信しました。
2023年1月2日
2023年になりました。審査に10営業日ほどかかると言われていましたが12営業日後に返事が返ってきました。
内容は遅延によって生じた購入品の内$45を補償、そして受託手荷物の追加料金を返金するといったものでした。
タクシー代も審査に入っていないし、記入したフォームについては一切触れられず、、、
さすがLCCって感じです。補償金は受け取らず再度審査してもらうようにお願いしました。
2023年1月11日
ここにきて警察に紛失届はもう届けたかを尋ねられました。そしてもし手荷物が盗まれたと思うなら警察の紛失レポートを送るように言われました。
1ヶ月以上経っている中でここにきて警察のレポートを要求してくるのは卑怯だな〜と思いました、、、
2023年1月23日
一応トロントの警察に行って相談してみましたが、
- ピアソン空港で起こったことはトロント警察ではなく空港の管轄の警察になるとのこと
- 紛失届のようなものはそもそも無い、警察は犯罪が明らかに関与していない限りは動かないしレポートも作れない
ということであっさり帰らされました。
警察に行った後、チャットで警察に行く必要があるなら早く言うべきだということを伝えました。
後日、空港を管轄しているPEEL警察にはネットで盗難届を出せることがわかったので一応提出してコピーをLynxに提出しました。
2023年2月4日
Lynxから再度審査された遅延に対する補償レポートと補償金のe-transferが送られてきました。
今度はしっかりと交通費も含まれていたので受け取ることにしました。しかしバックが返ってきてからの補償は、盗難の証拠が不十分という理由で却下されました。
この時点で「追加預け荷物の料金」と「バックが遅れた日の夜に購入した物品とバックを受け取るために使った交通費」は返ってきましたが、まだ無くなった荷物の補償は一切受けていません。
2023年5月26日
その後何度も催促の連絡をしたり、警察のレポートを再提出したりしましたがついに申請が正式に却下されました。
警察のレポートも提出するのが遅すぎたのか2度目に提出したレポートは未だに受理されたか却下されたかどうかもわかりません。
追加で補償約5000円(受け取りに利用した交通費が同額)が支払われました。
実際の補償
- 手荷物遅延による購入品の補償 約5079円
- 遅延手荷物受け取りの為の交通費 約5710円
- 受託手荷物追加料金の返金 5626円
- 補償金 約5000円
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合計 約21415円
以上の補償を受けて、交渉が完結するまでに約5ヶ月掛かりました。
一見お金が返ってきたように思えますが実際には5万円分ほどの自分の持ち物そして膨大な時間を失っています。
結果的に5万円の補償を受けることは出来ませんでしたがロストバゲージで発生した費用以外で約1万円の補償が受けられたのはよかったです。
自分のせいもありますが領収書がしっかりと受理されなかったり、警察のレポートを1ヶ月後に要求してきたりと誠意を感じられなかったのでLynx Airには強い憤りを感じています。
カスタマーサポートの質の観点から見ればLCCはかなり低レベルです。LCCを利用する際はある程度のリスクを覚悟しないといけないと再認識させられました。もうLynx Airは利用しません。
ちなみにエポスカードに海外旅行保険が付帯しているのですが、ロストバゲージは対象外でした。
予約をしたTrip.comにも念の為電話をしましたがロストバゲージについては状況を航空会社に伝えることくらいしかできないと言われました。
LCCを予約をする場合はロストバゲージに備えてある程度英語を話せるようにしておくか、ロストバゲージに対応した保険に加入する必要がありそうです。
「航空機寄託手荷物遅延等費用」に対応している保険
https://www.sompo-japan.co.jp/kinsurance/leisure/off/sche/bag/
Trip.comの航空券にも受託手荷物に対する保険を追加できる場合があります。
余談
余談ですが、空港に荷物を受け取りに行った時のタクシーの運転手も最近Lynx Airでロストバゲージに遭ったそうです。
しかも全く同じカルガリーからトロントの便で。その運転手は未だに見つかっておらず補償も受け取っていないと言っていました。
カナダではそんなに珍しいことではないのかもしれません。
まとめ
- ロストバゲージは誰にでも起こりうるので大切なものは預け荷物に入れない
- 変な形の荷物は要注意、鍵をしていないポケットの中身は無くなると思った方が良い
- 心配な人はロストバゲージ専用の保険に入る
- LLCは安い分カスタマーサポートがかなり物足りないので注意
- LCCであっても最低限の補償は受けられるので根気良く交渉する