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【腰痛】椎間板ヘルニア摘出手術(FESS)体験記

2021年9月4日

こんにちは。archerです。

椎間板ヘルニアの摘出手術をしてから8ヶ月が経ちました。

今回は実際に僕が体験したヘルニアの摘出手術について書いていきたいと思います。

椎間板ヘルニアとは

人間の背骨の間には椎間板というものがあり、椎間板は線維輪と髄核(ずいかく)というドロっとしたものから出来ています。椎間板は骨と骨の間のクッションの役目をしています。

その椎間板の髄核が本来ある場所から飛び出して神経をつつくのが椎間板ヘルニアという病気です。

椎間板ヘルニアの正式な病名は「腰椎椎間板ヘルニア」です。(以下、椎間板ヘルニア)

椎間板ヘルニアの主な症状は腰痛ですが、酷くなると足の痺れや膀胱直腸障害(排泄障害)などが起こります。

こちらに椎間板ヘルニアについて詳しい解説がありました。

症状の変化

初めて腰痛を感じたのは4年前くらいでした。卓球にハマっている時期で、準備運動をせずに毎日のように卓球をしていました。

一度症状は収まり、3年前に再び腰痛が酷くなりました。その時に初めてMRIを撮りました。MRIを撮った結果、椎間板ヘルニアと診断されました。

その時のMRIの写真がこちらです。赤丸で囲った黒く出っ張っている箇所がヘルニアです。

一時は酷かった腰痛ですが症状は段々と収まっていきました。

そして、それから2年の月日が経ち2020年に入ったところでまた腰痛が酷くなりました。

こちらは2018年5月に撮ったMRIの画像(左)と2020年2月に撮ったMRIの画像(右)の比較です。明らかにでっぱりが大きくなっているのが確認できます。

段々と症状は酷くなっていき、日常生活に支障が出るレベルになってきました。

今までの腰痛と違って起きている時はずっと痛いという感じでした。その頃は痛み止め薬が手放せなくなっていました。

色々な治療法を試しましたが症状が全く改善されず、2020年11月に担当の先生から手術を勧められました。

これは2020年11月に撮ったMRIの画像です。2020年2月に撮ったものと比べると少しだけ出っ張りが大きくなっている気がします。

そして2020年12月にヘルニアの摘出手術を行いました。術後1週間はなんとも言えない腰の不快感がありましたが段々と収まっていきました。

現在はほとんど痛みを感じずに生活することができているので手術は効果がありました。

こちらは術後3ヶ月検診で撮ったMRIの画像です。出っ張っていた部分が白くなっていてヘルニアが取れていることが確認できます。

たまに腰が痛い時があるのですが、それはこの液体の塊が弾けていないからだそうです。

先生曰くその白い部分は弾けて元に戻るそうなので激しい運動等もしてもいいそうです。

試した治療法

今まで僕が実際に試してきた手術以外の治療法を紹介します。

  • 放置

ヘルニアは放置していても治る人は治る病気です。僕も放置で2回ほど症状が改善しました。しかし、放置できないほどの痛みになってしまいました。

  • 痛み止め

最初の2,3年前は痛み止めが全然効いた気がしませんでした。しかし、症状が酷くなるにつれ痛み止めが効果を発揮しだしました。多い時は1日に3錠の痛み止めを飲んでいました。薬を飲む為にご飯を食べることも度々ありこのままではいけないと思った記憶があります。

  • 湿布

上京する前は貼る湿布を毎日貼っていました。上京してからは先生が体を冷やさない方がいいという理由で塗る湿布をつけていました。こちらはあまり効果が無いような気がします。

  • 漢方薬

上京してからの担当の先生が漢方を得意とする先生だったので結構な種類の漢方薬を試しました。四逆散、五苓散などたくさん飲みました。こちらも目立った効果は得られませんでした。

  • リハビリ

上京する前も上京してからもリハビリは数ヶ月通いました。リハビリで電気を流す療法や、筋トレのような療法も試しましたが改善しませんでした。決まった日に病院に行くのが僕には向いていませんでした。

  • 注射

トリガーポイント注射、ブロック注射などの注射を腰に打ちました。ブロック注射は腰がブワーっとするなんとも言えない不快感に襲われます。ブロック注射は1回打つだけで3000円近くします。注射でも目立った効果は得られませんでした。

  • コルセット

コルセットをすると少しは痛みは和らぎますが、根本治療には全く役立ちません。ずっとしているとお腹が痛くなったりするので不快です。今でも激しい動きを長時間する際は着用しています。

手術について

ここでは僕が実際に受けた手術の種類、費用、病院を紹介します。

僕が受けた手術はFESS(FED)完全内視鏡下脊椎手術という種類の手術です。

FESS(フェス)は"Full-Endoscopic Spine Surgery"の略で、日本語にすると「完全内視鏡下脊椎手術」となります。直径7mmの微小内視鏡を使用して行う最小侵襲手術の総称で、皮膚切開が小さく、身体にやさしい手術方法です。
FESSはこれまでPED(Percutaneous Endoscopic Discectomy)と呼ばれていた手術と、使う機器やアプローチの仕方はほぼ同じです。しかし、術者の技術向上により、より多くの部位や疾患に対応可能となりました。

FEDは"Full-Endoscopic Discectomy"の略で、FESSの中でも主に腰椎椎間板ヘルニアに対して行われる手術となります。

出典: https://www.iwai.com/inanami-sekitsui/shujutsu/fed.php

この手術は通常の内視鏡手術の傷よりも小さい7mm程度の傷しか残らないのが特徴です。大きく切ることがないのでその分回復も早く2泊3日で退院することができ、社会復帰も比較的早くできます。

僕は品川にある稲波脊椎・関節病院というところで手術を受けました。大きい病院ではありませんがヘルニア手術には特化している病院だったので安心して手術を受けることができました。

11月半ばに初めて受診した時に手術を決め、その数週間後に術前検査を受けに行きました。また、コロナ禍だったので手術の1週間前に別の病院でPCR検査を受けました。

手術は12月の半ばに2泊3日で行われました。1日目は説明を聞いたりシャワーを浴びたりし、2日目の朝9:00から手術を受けました。全身麻酔で手術を受けたので目を覚ました時は2日目の夕方16時とかでした。

手術で摘出したヘルニアを見せてもらいました。看護師さん曰く結構な量らしいです。

手術をした夜は免疫力が低下しているのか身体が重く、腰も痛いので結構しんどかったです。痛み止めも点滴と座薬で最大量まで投与してもらいましたが、全然眠ることはできませんでした。

3日目は11時ごろに退院してタクシーで自宅に帰りました。入院食が質素だったのでデリバリーピザを食べたのを覚えています。

入院の費用は571710円でした。高額療養費制度の限度額証明書を提示することによって病院の窓口では62740円を支払いました。

ここから付加給付金が40000円ほど付くそうなので実質は23000円ほどで手術できたことになります。

限度額は収入によって変わってくるので注意が必要ですが、窓口での会計を抑えることができるので是非使用して下さい。

MRIや検査なども入れると5万円くらいで手術ができました。保険適用だと思ったよりお金が掛からないので検討してみて下さい。

僕が手術をした稲波脊椎・関節病院についてはこちらから。

手術の感想

手術を受けてから8ヶ月が経ちました。腰が痛い時はたまにありますが手術前と比べると格段に良くなりました。

総合的に手術をして良かったと思っています。何より経済的負担を抑えて手術ができたのが良かったです。

稲波脊椎・関節病院では説明もしっかりとしており、先生やスタッフも優しくて安心して入院することが出来ました。

これからはどうなっていくかは僕も分かりませんが完治に近づくことを願っています。

入院の手術をした夜は身体が熱っぽくて腰も痛くて頭痛もあって何より麻酔により眠気が無くて地獄でした。なので正直もう手術はしたくないです。

追記

手術から2年が経過しました。腰は完治していませんが痛みを感じるのはいつもと違う場所で寝た日など月に一度ほどで落ち着いています。

痛み止めは手術後から一錠も服用していません。

まとめ

今回は僕のヘルニアの症状の変化と手術について書きました。腰痛持ちの人の参考になれば嬉しいです。

ヘルニアは本当に辛いです。腰は資本です。大事にして下さい。

  • この記事を書いた人

archer

ミニマリスト歴5年、ブログ歴2年。
トロントでワーホリをしています。
高校生の時に押入れで寝ていたら重度のミニマリストになっていました。
ミニマリストとして大切にしていることは「趣味や娯楽はミニマムにしない」です。

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