トロントでワーホリ中のarcherです。
先日カナダのオンタリオ州の健康保険に加入し、ヘルスカードを取得することができました。
今回はワーホリでオンタリオ州に来ている人へ向けて加入条件と加入方法を紹介します。

ワーホリでも条件を満たせばすぐに作ることができます!
オンタリオヘルスとは

オンタリオヘルスはオンタリオ州に住んでいる人を対象とした健康保険のことです。正式名称はThe Ontario Health Insurance Plan (OHIP)と言います。
日本の国民健康保険と似ていますがオンタリオヘルスは保険料を支払う必要がありません(全額税金負担)。また、医療機関受診時の自己負担もありません(例外あり)。
申し込みも無料ですることができます。
オンタリオヘルスの公式ホームページはこちらから。(英語)
Apply for OHIP and get a health card
ワーホリで来ている人は何かしらの保険に入っているかと思いますが、緊急の医療に対しての保険が多いです。オンタリオヘルスに入っていれば日常的な通院をカバーしてくれます。

保険料0円、自己負担0円、申し込み0円なら入らない手はないですね!
重要
- オンタリオヘルスには3ヶ月間の待機期間がありましたが現在はありません。申し込みが完了した日から保険が有効です。
- オンタリオヘルスはワーホリビザの入国に必要な保険の条件には当てはまりません。別途渡航までに1年間有効な保険を契約する必要があります。
オンタリオヘルスの保障範囲
オンタリオヘルスで保障されるものは以下の通りです。
- 医者への訪問
- 病院での診察と入院
- 医学的または外科的な人工妊娠中絶
- 病院での歯科手術
- 眼科検診サービス
- 救急車
保障されないものは以下の通りです。
- 病院以外で提供される処方薬
- 歯科医院で提供される歯科医療サービス
- 眼鏡、コンタクトレンズ
- レーザー眼科手術
- 美容整形手術
ここに記載したものはあくまで一例です。詳しい保障範囲は公式ホームページをご覧ください。(英語)
中には自己負担の必要なものや年齢制限があるものもあります。
病院で処方される薬については基本的には保障外ですがオンタリオヘルスプラスに加入している人は無料になります。
オンタリオヘルスプラスの加入条件は、
- 24歳以下
- オンタリオヘルスに加入していること
- プライベート保険に加入していないこと
です。
プライベートプランの詳しい定義はされていないので現地の処方薬が保障されている保険に入っていない人は対象だと思われます。

24歳以下であれば薬代も無料になるのはとてもありがたいですね!
オンタリオヘルスプラスについての詳細はこちらから。(英語)
加入資格
オンタリオヘルスの加入条件は主に2つあります。
まず、オンタリオヘルスに加入する人が必ず満たさなければいけない条件です。
- 12ヶ月のうち153日間、物理的にオンタリオ州に滞在していること。
- オンタリオ州に住み始めた直後の183日間のうち、少なくとも153日間、物理的にオンタリオ州に滞在していること。
- オンタリオ州を主な居住地とする
以上が条件なのですが、これがめちゃくちゃわかりにくいです。
要約すると、①今オンタリオ州に住んでいることです。
最初の二つの条件の「滞在していること」を過去のことと捉えると滞在した後に加入できることになりますが、自分はオンタリオ州に来て1ヶ月で加入できたのでこの条件は「滞在する予定」とみなして大丈夫ということです。
続いて、追加の条件です。
- カナダ国民である
- 先住民族である
- 永住権保持者である
- カナダでの永住権を申請中の方
- 有効な労働許可証でオンタリオ州に滞在し、オンタリオ州の雇用主のもとで、少なくとも6ヶ月間フルタイムで働いている
この他にもありますがこの中からひとつの条件を満たす必要があります。ワーホリビザを持っている人が満たすことのできる条件は最後の条件です。
こちらもわかりにくいのですが要約すると、②ワーホリビザでフルタイムで6ヶ月以上働く予定の人です。
そしてオンタリオヘルスに加入するためには条件①と条件②を証明するものが必要になります。
申し込みの際に雇用されていればそれまでの就業期間は問われません。
必要な書類
居住確認などの書類

まず3つの書類を用意する必要があります。
- List 1 カナダでの滞在資格の証明書
ワーホリの人はWork Permitを用意しましょう。
- List 2 オンタリオに居住していることの証明書
ワーホリの人が用意できるのはフォトID、給与明細、自宅に送られてきた口座の明細などです。
僕はフォトIDを持っていたのでフォトIDを用意しました。こちらの種類が先ほどの条件①を証明する種類になります。
オンタリオフォトIDについてはこちらの記事を見て下さい。
- List 3 身分証明書
クレジットカード、フォトID、パスポート、学生証などを用意しましょう。僕はパスポートを用意しました。
雇用証明
ワーホリの人は条件②を満たすための書類が必要です。

こちらはService Ontarioに問い合わせに行った時にもらった書類です。
- フルタイムで働いていること
- 仕事のポジションまたは名前
- オンタリオで働いていること
- フルタイム勤務の勤務開始日
- 最低6ヶ月雇用すること
- 雇用主の連絡先
- 雇用主によって書かれたサインと書類の発行日
以上全てが記載された書類を雇用主に用意してもらう必要があります。

こちらは実際に僕がマネージャーからもらった雇用証明書です。雇用主に頼む際の参考にして下さい。
ひとつでも欠けていると書き直しになるので雇用主にはしっかりと記載の条件を伝えた方が良いです。
※1 条件には会社発行の定型文書で発行するように書かれているのでできれば社名が入っている書類を用意してもらって下さい。
※2 被雇用者の名前も必要です。
※3 会社名にトロントと入っていたので良かったですが、入っていない場合は別途勤務地の記載が必要な可能性があります。
加入方法
書類が用意できたらService Ontarioに行って申し込みをします。
僕はヤングシェパード駅近くのService Ontarioで手続きをしました。

ここはダウンタウンから少し離れているためそこまで混雑しておらず、広いのでオススメです。時間帯は朝イチがオススメです。
ポイント
Service Ontarioはいつ行っても人が並んでるので予約を取ることを強くオススメします。予約はこちらから簡単に行えます。

Service Ontarioに到着して「Helth Cardを作りたい」と伝えると、申込書を渡されます。

特に難しい項目はないのでひたすら埋めていきます。
インターネットから印刷して記入できますが面倒だったのでService Ontarioで記入しました。
Registration for Ontario Health Coverage
記入が完了したら、受付に直接行って番号札を受け取ります。自分の番号が呼ばれたら、呼ばれた番号のカウンターに行きます。
あとは担当スタッフに従って、書類を提出し、サインと写真撮影をします。

最後にヘルスナンバーが書かれた仮の保険証を受け取って完了です。この書類でも問題なく保険を使うことができます。
Service Ontarioでの所要時間は45分ほどでした。
有効期限はワーホリビザが切れるまでです。ビザを切り替えて滞在を延長する場合や住所を変更する場合はService Ontarioに行く必要があります。

実際のヘルスカードは申し込みから約1ヶ月で自宅に届きます。僕は2週間後に届きました。
まとめ
- オンタリオヘルスカードは保険料も自己負担も無し
- ワーホリビザで滞在している人でもフルタイムで働いている人はヘルスカードを作ることができる
- 待機期間なしで申し込みをした日から保険を使うことができる
慣れない海外での生活ですが海外旅行保険+現地の保険に加入できると毎日安心して過ごすことができます。
そこまで難しくはないので是非作ってみて下さい!
この記事は2023年現在のオンタリオ州の情報を記載しています。他の州とは異なることが多くあります。